5月28日に、些細なことで立ち直った話

お休みだった。本当に、なんの予定もないお休み。

就職してから、案外時間を持て余すことは増えたけど、完全フリーな一日というのは、随分と久しぶりな気がする。

 


9時に目覚ましをかけていて、8時半に目が覚めた。
一人暮らしを始めてから、寝坊をすることがほとんどなくなった。

起こしてくれる人が誰もいないという、危機感ゆえかもしれない。大変よいことだ。やればできる男だったのだ、僕は。

 

ただ、調子に乗ってると、得てしてそのうち、大しくじりを犯してしまうのも僕だ。調子には乗らないことにする。

 


お洗濯を済ませて、NHKで植樹祭を眺めてから、調子には乗らないで、自転車に乗ってでかけた。


家を出たのは12時ちょうど。
なんで覚えてるかって、トイレ洗浄剤の投入時刻を確認していたからだ。

トイレ洗浄剤は、投入してから2時間は放置しないといけないので、確認していたのである。
(これで後々、苦しむことになった。)

 


近くのホームセンターが目的地。
必要なものは、だいたいホームセンターと100円ローソンで揃ってしまう。

 


ホームセンターは自転車で5分、100円ローソンに至っては自転車で30秒の位置にある。
引っ越してきてから毎日通っているし、日に何回も訪れることだってある。
(家に帰ってから、必要なものに気づいたり、思い出したりするからだ。)

 


今日も今日とて、2、3回訪れた。筆ペンを買って、一回帰ってから、サンダルを買いに戻った。

これだけ頻繁に通っていると、買いに戻ると言う表現が、やたらしっくりきてしまう。

 


筆ペンを買ってから、昼飯を食べに、キラメキノトリへ。

 

 

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前から気になっていた、近場のラーメン屋。
すかいどんさんのお墨付きをいただいたので、いざ出陣。

 


時刻は12時半くらい。
正直、朝ごはんを9時頃に食べた加減で、あんまりお腹は空いていなかったのだが、
もうすぐ職場の研修が終わり、忙しくなるので、今しかない!とばかりに、攻め込んでみたのである。

 


昼飯時ということもあって、もっと混んでるかと思ったが、前から4番目、15分待ちくらいで、ラーメンにありつけた。

 

 

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濃厚な鶏白湯ラーメン。特別、鶏白湯が好きなわけではないのだが、たまに無性に食べたくなる時がある。ありません?

僕はあります。今日がちょうどそれでした。
いやはや、美味しかった。

 


家に着いたのは、13時15分くらい。
洗濯物が乾いていたので、取り込んだり、たたんだりしていたら、13時半になっていた。

 


ここで、波が来てしまった。お腹の。
トイレに行きたくなってしまったのである。

 

 

だが、まだ、13時半だ。
トイレ洗浄剤の効果を発揮するためには、あと30分、なんとか我慢しなければならない。

 

家にいるのに用を足せないなんて、こんな情けないことが世の中にあるとは思わなかった。

ケータイアプリで、将棋をしたりしながら、時間を潰した。将棋のプロ棋士ですら、トイレに行く自由はあるというのに。

 

 

無事に用を足してから、買い忘れたものに気づき、2度目のお出かけ。
お目当は封筒だったので、こちらは近場の100円ローソンで調達。
そのまま帰る・・・予定だったのだが。

 


ふとそんな気になって、近所の川をひたすら北上した。
5月ののどかな日曜日。家族づれが水遊びをしていたり、学生たちが踊りの稽古をしたりしているのを横目に、自転車を漕ぎ続けた。

 

 

川の合流地点まできても、止まらず、さらに北上した。行けるところまで行こう、と思っていた。

 

 

そこから15分くらい漕いだあと、流石に不安になってきて、携帯を取り出し、現在地を調べた。
引っ越してきたばかりで、土地勘もそんなにないのだ。

 


どうやらこの川を行けるところまで行くと、比叡山にたどり着くらしい。

 

 

僕は戦略的撤退を決めた。引く勇気も、時には必要なのである。

 


帰り道、2度目のホームセンター来訪。この時、先述のサンダルを購入した。

 

時刻は15時過ぎ。
お世話になった人への、挨拶状を書いたりしながら、時間は過ぎていった。

 

途中、白鵬のあまりに素晴らしい相撲に、グッときたりしてた。誰がなんと言おうと、白鵬こそが史上最強の横綱だ。

 


18時半、3度目のお出かけ。晩御飯を自炊するので、カレー粉を買いに出かけたのだ。
ローソンにもセブンイレブンにも、カレー粉はなかった。仕方なく、少し下ったところのスーパーまで足を伸ばした。

SBのカレー粉は辛い。

 

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自炊も5回目になると、要領がだいたいつかめてくる。
昨日作ったトマト煮を、カレーうどんにリメイク。母の料理の血は俺が継いでいるな、と思った。

 

 

 

 

21時半頃。これが本日の本題。なんだけど、眠くなってしまった。なんせ、2時半前の布団の上で、これを書いてるのだ。許せよ、君。


21時半頃、僕は凹んだ。仕事関係のミスで、上司から、やんわりお叱りのメールが来たのである。

これには、凹まざるを得ない。


文面は怒ってないけど、きっとかなり迷惑かけたんだろうなぁと、一目でわかる文章。

 

情けないな俺は、と思った。

 

 


「叱られて育つ」というのは、叱られる原因が自分にある時だけだよな、と思う。
育成者の不寛容や非常識、誤解や気分なんかで叱られたら、そりゃあたまったもんじゃない。
ゆとり世代云々じゃなくて、年功序列を重視するゆえの勘違いが、そこにあるのではないか、と思う。

 

 


それでいうと今僕は、幸せな環境にいる。

 

怒られる原因が、全てしっかり自分にある。不寛容や非常識や誤解や気分で怒られることがない世界。

 

こういう場所を、20年近く追い求めて来たんだな。

 

 

とはいえ、凹んでしまったのは事実だ。
俺は情けないな、と思って、がっくり来てしまったのである。

 

凹んだ僕は、本日4度目のお出かけ。自転車にまたがって、あてもなく、夜の街をウロウロしていた。

何か面白いものはないかなぁなんて、漠然と考えながら。気分転換だからと、自分に言い聞かせながら。

 


ある川に差し掛かった時、僕は自転車を漕ぐのをやめた。
普段、そんなに観光客もいない時間帯のその川に、数人の男女が集って、何かを眺めていたからだ。

 

さらに下流に下ると、もはやそこに人の影はなかったが、代わりに、ほのかな明かりが、宙を飛んでいるのがわかった。

 


蛍だった。
蛍が、ふわふわと、夜の高瀬川を彩っていたのである。

 

地元の川にも蛍は出たが、こんなにたくさんの蛍を見るのは、初めてだった。

 

彼らをみんな捕まえるのなんて、到底不可能だと思うくらい、たくさんのホタルが瞬いていた。

世界は完全に、彼らのものになっていた。

 

さっきまで凹んでいたのに、妙に呼吸が整っているのがわかった。

 

「やるしかないやんけ」

 

と、誰もいない川沿いでつぶやいた。

 

蛍はまだ、宙を飛んでいた。

ふらりふらりと風を受けながら、確かに輝いていた。

 

僕はすっかり、元気になっていた。

やるしかないんだから、凹んだら暇なんかない。

 

 

本当に、やるしかないんだから。