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4月27日に、音楽を聴いてその人を思い出した話

 


お勤めだった。
契約手続き上の手違いがあって、どうやら僕は4月いっぱいで御役御免らしい。

 

諸般の事情で、契約更新を後悔してはいたけれど、いざ5月を目の前に、
「来月からお前の席ねえから!」
を喰らうとは思わなかった。


いや、そんな嫌な感じじゃなかったけども。
「あれ?4月末までだよね?」みたいな感じだったけども。

 

4月下半期分のバイト代は、5月15日に支払われるので、それまではまだいい。
問題はそれ以降だ。


同級生諸君が新社会人となって、初任給すらもらっていると言うのに、僕は一体何をしているんだろう。


電車の中でこの日記を書きながら、情けなさと心細さで、泣きそうになっている。誰か助けてください。

 

とはいえ、決まってしまったものはもう、仕方がない。そうなっちゃったんだから。
とりあえず、やらなければいけないことは山積している。部屋の掃除とか、必要なものの選り分けとか、引越しの準備とか。

 

しばらくはそれをして、気分を紛らわせましょう。
さっさとそれを終わらせて、収入が無くなるまでの間に、次の働き口を見つけようと思う。怖いけど、仕方ない。自分で選んだ道だものね。

 

 

沈鬱な気分で昼食休憩に突入したら、TwitterにDMがきていた。
とある方と、サシ飲みの約束していたのだが、先方が体調不良らしく、キャンセルになった。これもまた、仕方ない。


常々言ってることではあるが、
派遣契約にしろ、ご飯の約束にしろ、何らかの予定が狂ってしまった時、僕は、
「そういう縁だったんだなぁ」
と、思うようにしている。


運命といえばキザだけど、縁だと思えば仕方ない。


おそらく、もしも予定が予定の通りに達成されたなら、僕自身に、またその予定に関わる誰かに、何らかの不幸が降りかかっていたのである。
逆剥けとか深爪とか。


なので、オールオーケーだ。
仕事も約束も、たぶん、達成されるにふさわしい時宜があって、僕はただそれをじっくりと待つのみである。


仮に達成されないならば、それはまた、そういう縁だったのだ。仕方ないのである。

気楽にやりましょう。ぜひまた誘ってくださいね。

 

 

 

今日はバイトの後、お酒を飲んでから、京都の知人宅に泊まる予定であったから、予定を前倒しして、京都に向かっている。

(なお、今着いた。今、この文章を書いている時に。)

 

電車に乗っている間、iPhoneの全曲シャッフルをやっていた。
僕のiTunes、音楽以外のものが多すぎるので、これまであまり全曲シャッフルはやってこなかったのだが、最近少し、ハマっている。


フジファブリックが流れてから、YUKIが流れて、藤本二三吉が流れたかと思えば、長門有希が歌い出したりする。

 

 


あ、そうそう。

これもあんまり言ってこなかったけど、僕は長門有希が好きだ。大好きだ。
どれくらい好きかというと、それについては後日独立記事で語りたいくらい好きだ。今日ここで語れるようなことではないのである。

 

 

そういうわけで、いろんな声と音楽を聴いていた。久しぶりに聞く声も、中にはもちろんあった。

 

 

筋肉少女帯を聞くのも、本当に久しぶりのことだった。
僕は彼らのにわかファンなので、ベストアルバムと、オリジナルアルバム1枚しか、iPhoneには入っていない。

 

レディクル座妄想に至っては、昔の友達に借りて一度聞いてから、全く聞いていない。その程度のレベルのファンなのだ。

 


『パリ・恋の都』が、流れていた。ほとんど記憶にない、でも好きな曲調のナンバーだった。イントロを聞いただけで、筋肉少女帯だとわかるような。

 

電車の外を、茨木市が流れていく中で僕は、このCDを貸してくれた女の子のことを思い出していた。


かつて属した部活の同級生だった。
男前キャラの女の子で、どこか地方の出身だったはずだけど、それがどこかは覚えていない程度の付き合いしかなかった。

 

真面目な子で、部内で浮いていた僕のことを、結構気にしてくれていた。だけど当時の僕は、それが少しめんどくさかった。

 

僕は、苦手なタイプの人と仲良くやれない性格だったが、彼女は割と、どちらも平等に接することのできるタイプの人だった。

それ故に、合わなかったのである。

 


結局、僕と彼女では圧倒的に、熱量が違った。
当時の僕は今以上に、否としたものを否として拒絶していたし、坊主憎けりゃ袈裟まで憎く、ボロカスにミソクソに滅茶苦茶に扱うようにしていた。

 

 

彼女も結局愛想を尽かしてしまって、気づけば僕が、否とする側の人になっていた。

 

 

それを今でも別に、寂しいとは思っていない。

僕がその頃否としたものを、たぶん僕は今でも、否とするだろうからである。

 

ただ、CDを貸してくれたり、僕のことを気にしてくれたりしていた頃の彼女を思い出すと、
その優しさを袖にしてしまった自分が、少し情けなくなってしまうのだ。

 

 

大槻ケンヂの声が、藤原基央に変わっていた。そう言えば確か、彼女はBUMP OF CHICKENも好きだった。

 

 

知人の家の前に着いた。部屋の電気がついているので、僕はいままさに、インターホンを押そうとしている。

 

ピンポーン。