もののけ姫考察 序文

 

まずはじめに断っておくが、今回の考察文、たぶんネタバレを多分に含むから、嫌な人はここで読むのをやめたほうがいいと思う、たぶん。未視聴の自分、その愚かさを恨んで涙してほしい。

 

まず作品について、テレビやインターネットスラングなどを通じて、観賞前から知っていたことと、そこから想像していた、僕の中の作品像について、まとめてみようとおもう。

 


●知っていたこと

・ヒロインは狼(正確には山犬)に育てられた、捨てられた人間。

・「生きろ、そなたは美しい」とか言う気障な主人公。

・「あの娘を解き放て、あの娘は人間だぞ!」って主人公が言うて、山犬に「黙れ小僧!」って言われる

・ウニョウニョした気持ち悪いものが、坂を転がり下りてくる。たぶん敵みたいな感じ。

・感情が高ぶると、髪の毛がサファってなる

 


●これまで持っていたイメージ

もののけ姫って言うくらいだから、ヒロインは姫なんだろう。

②姫ってことは、国があるんだろう。もののけの国、みたいな。
つまりは、異世界のファンタジー物語なのだ。
で、ヒロインは姫って言うぐらいだから、そこでもののけ達に愛されている存在なのだろう。ナウシカみたいな。

 


③主人公はたぶん旅人で、もののけの国にやってきて、ヒロインと出会い、いい感じになる。「生きろ、そなたは美しい」とか言ってるし。
それで、なんじゃかんじゃ言うて人間であるヒロインを連れて帰ろうとして、黙れ小僧される。
ちなみに、大きな狼はヒロインの側近であり相棒であり親友みたいな立ち位置。

 

④結局、例のウニョウニョに襲われたもののけの国を、主人公とヒロインが力を合わせてなんとかして、大団円、みたいな。

 

 

 

 

 

 

 

いやもう、目も当てられない。

芸人のネタとか友達のモノマネとか、インターネットスラングとか金曜ロードショーTLとか、
そういう粗雑な情報をもとに映画を制作すると、こんなことになってしまうのだ。恐ろしい。

 

だいたい、「みたいな」って、何回言うんだ。コギャルか。くだ狐を使い魔にでもしてんのか。
元ネタのわかりにくい小ボケをするな。反省をしろ。


反省をしたから、次に行く。

 

 

 

●実際どんなんだったのか

詳しいあらすじを書くことまではしない。これは本当にしない。面倒だからだ。

代わりに、「想像とどれくらいずれていたのか」について、先述の想像作品像と関連づけながら述べていく。


もののけ姫って言うくらいだから、ヒロインは姫なんだろう。
②姫ってことは、国があるんだろう。もののけの国、みたいな。
つまりは、異世界のファンタジー物語なのだ。
で、ヒロインは姫って言うぐらいだから、そこでもののけ達に愛されている存在なのだろう。ナウシカみたいな。

全然姫じゃなかった。
もののけ姫」というのは、タタラ場の民による蔑称だった。
もののけの国なんてものもなくて、山犬はモロ(黙れ小僧の人)を含めて3匹しかいなかった。

たぶん、『千と千尋の神隠し』的なイメージが、どこかにあったのだと思う。油屋の世界のように、人間ではないものの世界があって、そこに迷い込むような話ではないかと、誤解していたのだろう。

 

そしてなにより、舞台が日本である。これには一番驚いた。
もちろん、全くそのままの日本というわけではない。
あくまでも、日本をモデルとした別世界の話ではあるのだが、
蝦夷という呼称や、山や森林を主とした原風景など、異世界と呼ぶことは到底できない世界が、物語の舞台となっていた。

 

 

よくよく考えてみれば、宮崎駿の作品で、全くの異世界が舞台になっている作品は、ひとつもなかった。
あの『千と千尋の神隠し』ですら、主人公千尋は、現実世界日本から、油屋の世界に迷い込むのである。

 

その他、凝縮したようなヨーロッパを擁する『天空の城ラピュタ』であったり、1000年後の世界を舞台とした『風の谷のナウシカ』であったり、二度の戦争を経験しなかった『魔女の宅急便』の世界であったり。

 

日常世界とは言えないまでも、あくまでも現実の世界、その延長線上をモデルとして、宮崎映画は作られていた。
簡単に「異世界ものだ」などと誤解していた自分が恥ずかしい。そんなわけがなかった。反省をしろ。

 

 

反省をした。

 

 


③主人公はたぶん旅人で、もののけの国にやってきて、ヒロインと出会い、いい感じになる。
それで、なんじゃかんじゃ言うて人間であるヒロインを連れて帰ろうとして、黙れ小僧される。
ちなみに、大きな狼はヒロインの側近であり相棒であり親友みたいな立ち位置。

 

 

主人公(アシタカ)が旅人であるというのは、間違いではない。
ただ、その旅の動機について、まったく関知していなかった。
ウニョウニョ(タタリ神)を退治するために諸国を巡っている、程度に認識していた。

まさかウニョウニョのせいで、いやいや旅をすることになっていたとは。

 

 

もちろん、サンとモロの関係性についても、まったくの誤認であります。

そういえば、黙れ小僧!の位置関係も勘違いしていた。

 

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結局僕は、もののけ「姫」というタイトルに踊らされて、よくわからない作品イメージを持ってしまっていたのだ。

 

 

想像と実際をこのようにまとめるだけで、僕の無知をわかっていただけよう。

仕方ないじゃん、観たことなかったんだもの。

 

 

 


●あらすじをまとめる

想像していた作品像とは大幅に異なっていた、本当の『もののけ姫』。
後の感想文を書きやすくするために、大体のあらすじを書く。書いちゃう。さっき書かないって言ったけど、別にいいでしょう?あなたに不利益ないでしょう!

 

 

wikipediaのURLを貼ろうかと思ったが、そんなの面白くないから、書いちゃうのだ。


長くなるし、分かりづらいと思うから、面倒な人はwikipediaを見ればいい。見たらいいよ、頑張った僕を見捨てて。