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3月1日に、ツイートを全削除した話

 

僕はツイッターのアカウントを、だいたい10個以上持っている。
いわゆるリア垢、裏垢以外にも、趣味ごとにアカウントを使い分けているからなのだが、
10個以上もアカウントがあると、その管理が非常に難しい。

中でも一番管理の難しかったアカウントが、落研アカウントだ。


2013年5月某日、1回生だった僕は、落研に入部し、確定新歓において、高座名をもらった。
僕はその日、櫻鴬亭蛮蝶、になった。


新歓で酔った勢いのまま、僕は落研用のアカウントを作った。
当時はいま以上にTwitterが全盛で、周りの人間がみんな、アカウントを持っていたからである。

 

「アカウント作りなよー!」
「一緒につくろうよー!」

 

みたいな誘いは一切なくて、ただただみんなを驚かせたくて、自分から勝手にアカウントを作ったのだった。

 

「フォロワー増えてる、誰や・・・えっ、蛮蝶やん!」

って、やりたかっただけだった。
(実際はみんな、驚きもせず、なんならフォローを返してもくれなかったのだけど。)


以来、色んなことを呟いてきた。
くだらない駄洒落や、熱い落語論、誰かを罵倒する言葉から、誰かを賛美する言葉まで。

 

落研をやめて、名前が変わってからも、僕はTwitterを続けた。
落研を辞めたとみんなに伝えたのも、新しい名前を公表したのも、Twitter上だった。


愛着はある。ないわけがない。
Twitterを通して、僕は人に嫌われたし、
逆にTwitterを通して、いま大切だと思える人に出会ったりもしたのだから。

 

そのアカウントの呟きを、全て消した。
不都合な呟きが、誰の目にも触れられる状態でインターネット上に存在することが、あまりにも怖くなってしまったのだ。
そういうところに、いま僕はいるし、そういう道を、これから僕は進んでいかなければならない。


削除開始、というボタンを押すとき、自然とため息が出た。
僕の四年間を殺すことへのため息だった。

 

削除完了、と表示されたとき、「じゃあな」と呟いた。

死んだ僕に向けて、生きていく僕から、最後の言葉だった。